カテンソウ

カテンソウ Nanocnide japonica Blume イラクサ科

 足下に生える小さな草本です。縁に大きな鋸歯がある広卵形の小さな葉は、山道を歩いているとき、意外と目立ちます。春に開花します。葉より高く枝を突き出し、赤褐色の花被片を持つ花が集った花序をつけます。じつはこの花序は雄花だけあつまったもので、雌花序はもっと低い位置にあります。雄しべは花糸が曲げられた状態でつぼみにおさめられています。開花すると、曲げられていた花糸が弾けるように伸び、花粉を飛ばします。根気づよく観察していると、花粉の「けむり」を見ることができます(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)


生育の様子(2010年4月26日撮影)

新しい葉が伸び始めたの様子(2012年4月12日撮影)

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