イノコヅチ

イノコヅチ Achyranthes bidentata Blume ヒユ科

 イノコヅチの果実のひっつく武器は、葉。花に沿うように付く葉を生物学的には「苞(ほう)」と呼びます。この苞が、花が終わり実になっても残っていて、固いトゲになります。しかし、トゲになった苞には、絡まるためのギザギザもネバネバもありません。固いトゲが、クリップかヘアピンのように動物の毛や衣服の繊維を挟み込みます。
 一口にひっつき虫といっても、ひっつく方法には色々あります。よく観察してみるのも楽しいですよ。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)


開花の様子(2015年4月9日撮影)

雄花の拡大(2010年4月17日撮影)

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