ナンゴクウラシマソウ
ナンゴクウラシマソウ Arisaema thunbergii Blume subsp. thunbergii サトイモ科
サトイモ科テンナンショウ属の花は、蛇が頭をもたげたような外観をしています。これは仏炎苞と呼ばれる花序(花の集まり)を包む葉による形で、この仏炎苞の中には、先端に附属体を付けた花序があります。附属体の形は、種類によってさまざまです。ナンゴクウラシマソウでは細長い糸状になっていて、仏炎苞の外まで伸びています。
テンナンショウの仲間は、体の大きさで雌雄が変わります。種子を実らせる体力のある大きな個体が雌花を付ける雌株になります。標本の個体はまだ小さく、雄花を咲かせています。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)
| |