シリブカガシ

シリブカガシ Lithocarpus glaber (Thunb.) Nakai ブナ科

 シリブカガシは、雁回山でよく見られるドングリの木のひとつです。大きくつややかな葉をつけ、大きめのドングリをつけます。ブナ科の樹木の多くは春に開花しますが、このシリブカガシは秋に開花します。その後、ドングリは一年かけて生長し、翌年の秋に実ります。そのため、シリブカガシは日本産のブナ科植物の中では珍しく、開花と結実が同時に見られます。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)

 常緑樹で全縁の分厚い葉を付けます。葉の表は濃い緑色、裏側は銀色っぽい光沢があります。ドングリは、太い樽型で、光沢があり、やや粉を吹いたような感じになります。「あく」(植物に含まれる、食べたときにしぶみや苦みとして感じられる成分)は少ないので、人間でも食べることもできます。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)

ドングリが結実するようす様子。穂状にみのる。
(2009年12月1日、雁回山ちかくの花園山で撮影)

 
果実の根元が深くくぼんでいる様子。この、尻が深くくぼんでいる特徴からシリブカガシの和名がついたといわれている。

果実(ドングリ)の根元の様子(2009年12月1日 雁回山近くの花園山にて撮影)

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