ギンリョウソウ

ギンリョウソウ Monotropastrum humile (D.Don) H.Hara ツツジ科

 植物の緑色は、太陽の光のエネルギーから栄養をつくる「光合成」をおこなう大事な色素です。しかし、ギンリョウソウは真っ白で、太陽の光から栄養を作ることができません。どうやって生活しているのでしょう。
 じつは、ギンリョウソウは、菌類(カビやきのこ)と共生し、菌から栄養をもらっています。このような生活をする植物は、「菌従属栄養植物」と呼ばれます。ギンリョウソウは比較的よく見られる腐生植物の仲間です。春の森を歩くときは足下に気をつけて歩いてみましょう(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)

 雁回山のあちこちで見ることができます。春に足下に気をつけて歩いていると、全体真っ白の植物が頭をもたげて伸び出している所に出くわすことができます。似た植物にアキノギンリョウソウ(またはギンリョソウモドキ)という種類もありますが、こちらはもう少し標高の高いところを好むようで、雁回山ではみつかっていません。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)

開花期の様子(2015年5月10日撮影)

開花期の様子(2025年5月撮影)

開花期の様子(2014年5月8日撮影)

ギンリョウソウの花をほぼ正面から撮影した写真。丸く大きな青色の柱頭(めしべの先端で花粉を受け取るところ)と黄色い葯(雄蕊の先端にある花粉を作る袋状の組織)が見える。

ギンリョウソウの花

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