ヌルデ

ヌルデ Rhus javanica L. var. chinensis (Mill.) T.Yamaz. ウルシ科

 ウルシ科の落葉樹で、やはり羽状複葉をつけます。他のウルシ属の樹木と異なり、葉の中軸に「翼(よく)」と呼ばれる張り出しがあり、簡単に見分けることができます。また、黄色に紅葉するのも特徴的です。葉にはアブラムシがむしこぶを作ります。このむしこぶは五倍子(附子)と呼ばれ、薬や染め物に用いられました。
 果実の表面は塩辛いですが、成分は塩化ナトリウム(食塩)ではないので塩分補給にはなりません。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)

ヌルデの開花の様子の写真。小さな花が多数集まって円錐型の大きな花序を作っている。

ヌルデの開花

ヌルデの雌花。白い5枚の花弁、茶色い粒のようにみえる退化雄蕊、中央には先が3つに分かれた黄色い雄蕊がある。。

ヌルデの雌花。茶色い粒は退化雄蕊。

ヌルデの結実期の写真。小さな楕円形の果実が多数実り、花の時期は上を向いていた円錐形の花序は、果実期になって垂れ下がっている。

ヌルデの結実の様子。

ヌルデの果実の写真。少し赤みが刺した黄色で、ゆがんだ楕円形をしている。

ヌルデの果実。

ヌルデの果実から種子を取り出した場面の写真。1つの果実に1つの種子が入っている。

ヌルデの果実から種子を取り出したところ

ヌルデの種子の写真。茶色で楕円形、表面に目立った模様はなく、やや光沢がある。

ヌルデの種子。

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