ヤブニッケイ

ヤブニッケイ Cinnamomum yabunikkei H.Ohba クスノキ科

 クスノキ科ニッケイ属の樹木は芳香を持っている種が多く、人間によく利用されてきました。例えば、ニッケ水などに使われるのは中国原産のニッケイ、香辛料のシナモンはセイロンニッケイの樹皮、箪笥の防虫剤に使われる(使われた?)樟脳はクスノキから抽出したものです。

 頭にヤブがつくなど、これまた使えなさそうな名前をもつヤブニッケイですが、非常に有用な樹木です。樹皮は生薬、種子からは油、材は家具や建築に、と多様に利用されました。文化的にも、植生学的にも重要な種といえます。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)

ヤブニッケイの開花の様子の写真。ピントがずれているため、ぶれた写真になっている。

ヤブニッケイの開花の様子(ピンボケしています、2014年6月5日撮影)

 

ヤブニッケイの葉の写真。葉は細長い倒卵形で、葉の根元付近で3本に分かれた葉脈がよく目立つ。

ヤブニッケイの葉(2009年4月17日 熊本市権現山にて撮影)

メインページに戻る

ページの先頭へ戻る