ボロボロノキ

ボロボロノキ Schoepfia jasminodora Siebold et Zucc. ボロボロノキ科

 植物には時々かわいそうな名が付いているものがあります。ボロボロノキもその一つでしょうか。日本では九州中部以南、琉球列島の常緑樹林内に生える樹木で、南国熊本だからこそ見ることのできる木ともいえるかも知れません。

 ボロボロノキに寄ってくるカメムシはベニツチカメムシです。このカメムシの幼虫は、林床に落ちたボロボロノキの果実のみを餌とし、成虫は餌をとらないそうです。ずいぶん特殊な生き方をする生き物たちです。(平成27年度企画展「雁回山、植物巡り」展示解説より)

ボロボロノキの果実が実っている様子の写真。細長い枝がのび、その先端に赤紫色の楕円形の果実がついている。生い茂った葉の間から果実がちょっと飛び出しているように見える。

ボロボロノキの果実(2010年6月20日撮影)

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