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熊本製糸工場煙突跡(くまもとせいしこうじょうえんとつあと)熊本市

熊本製糸工場煙突跡のイメージ

所在地

熊本市中央区大江

利用案内

  • 駐車場:イオン熊本中央店駐車場利用
  • トイレ:なし

解説

現在、イオン熊本中央店の駐車場の一角に円形の遺物が残っています。一見すると何なのかわかりませんが、実はかつてこの場所にあった熊本製糸合資会社の煙突です。しかし、現在の煙突は当時の一割分の高さである6.2mしかなく、もともとはその10倍の60mにもなる大煙突がそびえていました。
熊本の製糸産業を支えた人物の一人として長野濬平(ながの しゅんぺい)が挙げられます。長野は横井小楠に学び、明治維新後は、国を富ませるには産業の発展なくしてはできないと考え、養蚕業を日本各地で学び、明治5年(1872年)に熊本県庁に建策し、蚕業試験場を当地に建てました。
その後も精力的に活動し、明治8年(1875年)に緑川製糸場を建設、そして明治26年(1893年)に熊本製糸合資会社を設立します。明治維新後、職を失った士族などへの授産事業として製糸業は大きな注目を集め、実際に多くの士族らが製糸業に関わることになりました。
この大煙突自体は大正13年(1924年)に建設され、当時は大煙突を市内のどこからでも見ることができ、その偉容は市民に親しまれていたことでしょう。
しかし、その大煙突も昭和55年(1980年)に工場を菊水町(現・和水町)に移転することになり、煙突の一部を残し、静かにその役目を終えました。

参考文献

熊本県蚕糸振興協力会 編・発行『熊本県蚕糸業史』1980年

地図

関連する情報

緑川製糸場跡

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