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山吹水源(やまぶきすいげん)産山村

山吹水源のイメージ

所在地

阿蘇郡産山村産山

利用案内

  • 駐車場:あり(15台)
  • トイレ:あり

解説

自然に抱かれた名水

山吹水源とは

駐車場から林道へ入り産山川に沿って1km弱歩くと、森の中に、熊本名水百選にも選ばれているきれいな水が池の底から湧いています。この「山吹水源」は、水温は年間を通して約13~14℃、湧き出る水量は毎分30トン、pH7、透明度は高く、カワゲラの仲間やサワガニなど水のきれいなところにすむ生物がみられます。
この水は、大分県の久住の山々に降った雨が、阿蘇や久住の火山噴出物の未固結層(まだ固まっていない地層)に時間をかけてしみこんだものです。『しみこんでいった水は、その下にあるさらに古い久住の火山泥流のかたい地層で止まり、その上を流れていくと未固結層の切れ目で地表に出て、湧水として湧き出てくる(一の宮町史のP149より引用)』というわけです。その流れは産山川となり、いろいろな川と合流しながら大分県へと流れて、一級河川の大野川となります。

まわりの自然

水源から下流約2kmにわたって、カヤ、イロハモミジ、コナラなど樹齢100年をこすような大木たちと山の草花たちに囲まれています。また、大木には直径20~30cmもある古いフジがからみ、5月にはその美しい花を見ることができます。これらがあるのも、命の元となる水に感謝し、水神様をまつり、この地を大事に守ってきた人々のおかげです。

水源をめぐるハイキング

産山村には、全国名水百選・熊本名水百選にも選ばれ、そのおいしい水をくみに来る人もたえることのない「池山水源」という水源があります。この二つの水源を結ぶハイキングを楽しんでみませんか? すばらしいながめや草原の草花が歓迎してくれますよ。汗をかいたあとの湧き水は、また格別です。

「山吹水源」
↓1.5km:最初の分かれ道、左前方には扇田(扇の形をした棚田)を見ることができます。
↓ 牧草地の中の道。ながめもよく、風が気持ちいい。
狭いのでマイクロバス以上は通行不可。
「うぶやま香草園」
↓1.7km:上りの道ももう少し、放牧されている牛や草花にも目を向けてみよう。
「ヒゴタイ公園:夏には一面のヒゴタイの花、ほかにもいろいろな花畑が見られます。
↓0.1km
「蓬(ヨモギ)原の山桜」:樹齢150年の大木。わきを流れる渓流もきれい。
↓1.0km
「鉄塔そばの分かれ道」:あとは下りだ、がんばろう!
↓2.4km
「池山水源」

参考文献

産山村誌編纂委員会 『産山村誌』 産山村 1988
田中伸廣 『自然と文化阿蘇選書8 阿蘇山と水』 一の宮町 2000

周辺情報

近くの観光施設には、うぶやま香草園、ヒゴタイ公園、ヒゴタイ公園キャンプ村、花の温泉館等があります。また、見どころとしては、扇田、ヒゴタイ公園、蓬原の山桜、山吹水源、平川神社の杉、乙宮神社のカヤ等があります。

地図

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