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西川水源のハンゲショウ(にしごうすいげんのはんげしょう)宇城市

西川水源のハンゲショウ
ハンゲショウの花と葉 

所在地

宇城市豊野町糸石

利用案内

  • 駐車場:15台ほどあり
  • トイレ:あり

解説

「梅雨明け」を示す指標の意味もあるハンゲショウ

生育場所

松橋インター方面から,車で国道218号線を東へ約5分。豊野町に入って消防署の交差点を右折します。町民センター及び町民グラウンドの奥の台地を進むと、ハンゲショウが水晶山のふもとの西川(にしごう)水源に生育しています。現在西川水源のすぐ下に農業用ため池が作られ、整備・公園化されています。

ハンゲショウについて

ハンゲショウは半夏生と書き、別名をカタシログサ(片白草)とも言います。カラスビシャクという植物の別名を半夏といい、半夏生は半夏の生える頃という意味で夏至から11日目をいいます。この半夏のころに花を開き、葉が白くなるから半夏生と呼ばれると一般には理解されています。茎の先端の葉数枚が一部分だけ白く変わるので(それも表側だけなので)、片白草とも呼ばれます。半化粧(葉の一部だけ白いので、白粉を塗りかけた=半分しか化粧ができていない)とする理解もあります。

ハンゲショウは6月の終わり頃から、茎の先端部の葉数枚が部分的に白くなります。これは、葉の表側の表皮の下にある柵状(さくじょう)組織の葉緑素が抜けるからだと言われています。マタタビも同じような現象を起こします。ところで、ハンゲショウはドクダミ科の植物です。ドクダミでは、花序の下に4枚の白い苞(総苞)をもっています。ハンゲショウで部分的に白化を起こす葉は、決まって花序に向かい合った葉です。つまり花序の付け根にある葉なのです。まだ苞になりきっていないということで、苞(総苞)に関して、ドクダミよりは原始的と言うことなのでしょう。白化した葉は、花が終わると葉は次第に緑に戻りますが、元のような緑にはなりません。

「レッドリストくまもと−2004−」では絶滅危惧II類とされています。

 

参考文献

熊本県希少野生動植物検討委員会 『熊本県の保護上重要な野生生物リスト レッドリストくまもと2004』 熊本県環境生活部自然保護課 2004

ウェブサイト 石川の植物

周辺情報

近くには、アグリパーク豊野(観光物産館・青空市場)、鐙ケ池、誉ケ丘公園、フルーツの直売、浄水寺、御手洗水源、相良堂、薩摩渡し(石橋)、沙婆神の石畳などがあります。

地図

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