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ほくろの観音さん 廻り観音(ほくろのかんのんさん めぐりかんのん)相良村

ほくろの観音さん 廻り観音のイメージ1
ほくろの観音さん 廻り観音のイメージ2
ほくろの観音さん 廻り観音のイメージ3

所在地

球磨郡相良村大字川辺

利用案内

  • 駐車場:あり
  • トイレ:なし

解説

相良三十三観音

風情ある眺望の観音堂

相良村役場から国道445号線を五木村方面へ約6kmほど向かうと、「巡り」のバス停があります。バスを下車し、川辺川にかかる観音橋を渡り、少し登っていくと、廻りの観音堂が見えてきます。すぐ下を流れる川辺川の心地よい瀬音を聞き、穏やかな景色を眺望できる、風情豊かな場所です。平成9(1997)年に改築された観音堂は新しいのですが、すぐ裏手には小高い場所があり、そこに五輪塔の残欠があったり、近くに墓地などもあることから、この地域が古くからの信仰の地であったことがうかがえます。

ホクロの観音さん

「相良三十三観音」の第十八番札所である廻り観音は、木造の聖観音で、平成13(2001)年に相良村の民俗文化財に指定されています。全高108センチメートル、身高72センチメートルで、右の手のひらを前に向け、左手に未開の蓮華(れんげ)の花を持って立っておられます。また、仏師安利が同村にある上園(うえんそん)観音(「相良三十三観音」第十七番札所)と同じく、文政6(1823)年に補修した時の補修銘が刻まれていますが、由緒に関して、それ以上のことはわかっていないようです。
廻り観音は、古くから安産、ホクロ、牛馬の守護に御利益があると言われています。特にホクロの観音さんとして親しまれており、「参拝すればホクロやアザが別の場所に隠れたり、無くなったりする」「育てた牛を市場に出す前に参拝すれば、鼻っ面の黒い部分が無くなり、高く売れる」といった伝承が語り継がれています。
{御詠歌}秋の夜の長く楽しむ寺はあれど夢まぼろしの世をばたのまじ

参考文献

『相良三十三観音めぐり』 高田素次 人吉球磨文化財保護委員会連絡協議会 1977
『相良村誌(人文編)」 相良村誌編纂委員会 相良村役場 1994

地図

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