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高畑田植え祭り(たかばたたうえまつり)山都町

高畑田植え祭りのイメージ1
高畑田植え祭りのイメージ2

所在地

上益城郡山都町高畑

利用案内

  • 駐車場:
  • トイレ:

解説

さまざまな昔の農作業を演じてみせる高畑田植え祭り

高畑年祢神社の夏祭り(5月3日)は穀物の神様である年袮神に、田植えが無事に行われ、天災や病気の害もなく秋に豊作になることを祈る祭です。
高畑年祢神社から神輿(みこし)が担ぎ出され、ハマトコと呼ばれる祭りが行われる広場の御仮屋に安置されます。神楽が奉納され、苗が神輿の前に供えられ、田植え神事が行われます。神事の様子を簡単に説明すると次のようになります。まず、菅笠をかぶった若者が十名あまりで小鎌を手に円形になって「あぜ切り」の踊りをします。次に、一頭に二人が入っている木製の牛が出てきます。牛は、赤牛と黒牛の二頭です。この牛を使って田おこし、シロカキをしたあと、畦塗り(あぜぬり)、シロウエを行い、最後に田植えなどの所作を行います。すると田んぼの中で獅子が寝ていることに気がつきます。獅子は中に一人が入る一人立ちで、一頭はぼたん色、もう一頭は栗色の獅子頭です。ここがほかの地域と大きくちがうところで、獅子を眠らせるのではなく、田んぼを荒らす獅子を起こし、田んぼから追い出すそうです。そして、あぜぬりやクワでならす様子を踊り、苗を植える様子を踊ります。神輿の前に供えられた苗は、自分の家の田の苗といっしょに植えると虫が付かないとか、牛に食わせると病気にならないと伝えられています。
田植え踊りの歌は次のようになっています。
一、さても見事な前田の早稲よ
 やがて穂に出て米(ヨネ)となる
二、ここは一の谷、あつもり様よ
 みやこどころかおいとしや
三、祝いめでたの若松様よ
 枝もしげれば葉もしげる

参考文献

蘇陽町誌編纂委員会『蘇陽町誌 資料編』 蘇陽町 1996

周辺情報

夏にはブルーベリーの摘み取りが楽しめます。火伏地蔵や馬見原橋(熊本アートポリス参加作品)、生目神社など馬見原を散策するのも楽しい。

地図

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