大慈禅寺(だいじぜんじ)熊本市
所在地
熊本市南区野田1-7-1
利用案内
- 駐車場:あり
- トイレ:なし
解説
大慈禅寺(大慈寺)は、曹洞宗の寺院で、弘安元年(1278年)、順徳天皇(一説では後鳥羽天皇)の皇子といわれる寒巌義尹(かんがんぎいん)が開創し、肥後の名刹として栄えました。寺院近くの景色が、寒巌が学んだ中国明州の大慈山の風光に似通っていることから寺院の名をとり、寒巌が近くの大渡に長い橋を架けたことから山号をとりました。その後、建物は戦乱などによりしばしば火災に会い、再建され変化しています。
寺宝としては、弘安10年の銘がある梵鐘(国指定重要文化財)や宝塔などがあります。そのほか、仏殿には本尊(身高3.5m)などがまつられていおり、法堂、座禅堂などがあります。
そのほか、「羅漢さん」前に種田山頭火の句碑「まったく雲がない笠をぬぎ」があり、裏庭には「臥竜ヶ池」などが境内に配置され、植栽も豊かで禅寺のたたずまいを作っています。
参考文献
川尻町役場 編『肥後川尻町史』青潮社、1980年
新熊本市史編纂員会 編『新熊本市史 通史編 第2巻』熊本市、1998年
周辺情報
近くには、御船手渡し場跡、くまもと工芸館、河尻神宮などがあります。