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山田の藤(やまだのふじ)玉名市

山田の藤のイメージ1
山田の藤のイメージ2

所在地

玉名市山田

利用案内

  • 駐車場:20台
  • トイレ:あり

解説

花の房が1m?

山田のフジまで歩いてみよう

国道208号から玉名市と岱明町の境になる境川にそって道を小岱山の方へ進むと築山(つきやま)小学校に着きます。運動場の角にかかる山田橋から山田の藤の看板を確認して歩いていくと山田の集落に入ります。このまっすぐな一本道の一番北に位置するのが、山田日吉神社です。山田の集落はその参道すじに発展してきました。道の両側にはサザンカなどの生け垣が見事で美観地区になっています。200mほどゆるい坂を進むと仁王堂があり、2体の赤い仁王様が祭られています。参道沿いには山田を開拓した山伏の墓と伝えられる白山十二坊が点在しています。やがて山田の日吉神社の鳥居が見えてきます。

山田のフジってどんな木

このフジは、昭和40(1965)年2月25日に熊本県の天然記念物に指定されています。木は社殿の前の心字池の中州に生えています。幹囲は、地上約60cmの位置で約2.5mあり、そこから2本の幹に分かれていて、それぞれの幹囲は1.4mと1.1mあります。日吉神社は和銅元(708)年に建立(こんりゅう)されたといわれていますが、保元元(1156)年に兵火にかかりました。この藤はその後の社殿再建後に植えられたものと推測され、樹齢は約200年といわれています。花は4月中旬から5月上旬にかけて咲きます。その花穂は以前は5尺(1.5mくらい)もあったといわれましたが、現在でも長さ1mをゆうにこえる房が下がります。色はきれいなうすい紫色で、花の季節ともなると辺りに芳香が漂い、連日花見の人でにぎわいます。 この藤は昭和58(1983)年に花をつけなくなり、一時新聞で話題になったのですが、手入れのお陰でまたたくさんの花を咲かせるようになりました。さらに鳥居から社殿までの参道の両側にも、新しい藤が植えられていて、それもかなり大きくなって花をつけています。

参考文献

玉名市史編集委員会編 『玉名市史 資料篇3 自然・民俗』 玉名市 1993
村岡節雄他編著 『熊本の樹木たち』 熊本県 1991

周辺情報

近くには、玉名温泉や蓮華院誕生寺奥の院、蛇ヶ谷公園の他、花菖蒲で知られる裏川水際緑地公園などがあります。また、石貫穴観音横穴古墳群、石貫ナギノ横穴古墳群、大坊古墳、疋野神社、繁根木八幡宮などの他に、高瀬の裏川付近には眼鏡橋や俵ころがしなどもあります。

地図

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