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赤瀬オハツキイチョウ(あかせおはつきいちょう)宇土市

赤瀬オハツキイチョウのイメージ

所在地

宇土市赤瀬町

利用案内

  • 駐車場:1台程度のスペースがあります
  • トイレ:なし

解説

大津波の伝説・・・赤瀬オハツキイチョウ

国道57号線を宇土から三角方向へ進むと、「宇土マリーナ」があります。そこから500mほど行って、赤瀬町の料亭「大海」の手前を左に入り、約300m道に沿って進むと大きな赤瀬オハツキイチョウが見えてきます。

赤瀬オハツキイチョウ

オハツキイチョウは、赤瀬観音堂の10m四方ほどの境内にあります。境内には3本のイチョウの大木がありますが、一番奥の木が赤瀬オハツキイチョウです。宇土市の天然記念物に指定されていて、宇土市教育委員会の説明が書かれた立て札があります。
オハツキイチョウは、イチョウの変種で、葉に通常より小さい実が付きます。全ての実が葉に付くのではなく一部の実が葉に付きます。全国で、50本くらいあるらしいですがはっきりした数はわかりません。 地上高は目測で約20m、幹周りは約4mです。木は、東側の方の本堂の方向に傾いています。本堂の方にのびていたらしい大枝を切ったあとが見られます。傷等はあまりありませんが、3m位の所に直径約10cmほどの穴があります。

言い伝え

高さ3m位の所に気根と言われるこぶのような突起が下の方に出ています。10個程度あり、直径10~20cmほど、長い物で30~40cmくらいです。「乳の神様」と言われていて、乳が出ない人がこぶを煎じて飲むと出るようになると言う言い伝えがあります。実際に乳が出るようになった多くの母親のお礼の手紙が観音堂の中に掲示してあります。
1792年5月21日の雲仙の眉山が崩落に伴う津波のとき、この木に登って避難した人がいたという話と、さらにこの木に登って避難した人が流されて亡くなったという言い伝えがあります。伝い伝えからは、津波は相当な高さまで押し寄せて来たことになります。
観音堂に関しては、祭りなどの話はありませんが、以前は相撲大会があっていたと聞きました。イチョウのすぐ下にお地蔵さんがいらっしゃいます。

参考文献

宇土市史編纂委員会 『新宇土市史 通史編 第1巻』 宇土市 2003

周辺情報

近くには、宇土マリーナ、御輿来の湯、御輿来海岸の干潟、網田焼きの里があります。

地図

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