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ツクシイバラ(つくしいばら)錦町

ツクシイバラのイメージ1
ツクシイバラのイメージ2

所在地

球磨郡錦町木上

利用案内

  • 駐車場:球磨川河川敷
  • トイレ:一武駅、岡留幸福駅

解説

ツクシイバラは、どんな花?

ツクシイバラはどこにあるの?

ツクシイバラは人吉球磨の球磨川水系の中でも、特に中球磨地域に主に広がって見られます。初夏の球磨川沿いは新緑の中、ピンク系のこの花が群落を成して散在し、なかなか見事な景観です。極めてまれな植物です(「−レッドデータくまもと2004−」では、絶滅危惧2類に指定されています)が、他に相良村、あさぎり町免田と上などにもあります。また、大淀川(宮崎県)・川内川(鹿児島県)水系にも見られるようです。産地は球磨川下流の球磨村や芦北付近とも思われているようですが、詳しくはわかっていません。

ツクシイバラはどんな花?

ツクシイバラはツクシサクラバラともいわれ、野生種の野バラです。普通のノイバラと比較してみるといくつかの違いがあります。
まず、花が大輪です。ノイバラの花は径2~3cmですが、ツクシイバラは径3~4cmもあります。また、花柄に著しい腺毛があるのが特徴です。色についてあげれば、ノイバラはふつう白一色ですが、ツクシイバラは何色もあり、濃いピンク、薄いピンク、白など「花変わり」を楽しめます。
托葉(たくよう)は、櫛葉状(くしのはじょう)に裂けていて、小葉はふつう5~7個、下面には毛のあることが多いのが特徴です。また、ノイバラの葉がくすんだ緑色であるのに対し、ツクシイバラは葉に照りがあり、ピカピカ光っています。小葉も大きくなっています。

初夏のサイクリングロードへ行ってみよう

5月上旬から6月上旬にかけて球磨川河川敷内のサイクリングロード沿いに続くツクシイバラの群生。
一武駅から北側へ田や畑をどんどん進むと球磨川に必ずつきあたります。球磨川の南岸の堤防は長いサイクリングロード。そこから東へ進むにつれ、ピンクや白の可愛らしい花が緑の木々の中に点々と咲き誇っているのが見えてきます。思わず足を止めて見とれてしまうみごとな眺めです。

参考文献

前原勘次郎 『南肥植物誌』 三秀舎 1931
熊本記念植物採集会 『熊本県植物誌』 長崎書店発行 1969
球磨郡教育会編 『球磨郡誌』 発行球磨郡教育支会 1972

周辺情報

近くには、岡留公園、錦町道の駅があります。

地図

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