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日輪寺のラカンマキ(にちりんじのらかんまき)山鹿市

日輪寺のラカンマキのイメージ1
日輪寺のラカンマキのイメージ2

所在地

山鹿市杉

利用案内

  • 駐車場:境内に有料駐車場あり
  • トイレ:境内にあり

解説

赤穂義士の遺髪を見守る古木

日輪寺のこと

山鹿市の中心部から国道3号を北上すること約5分、右手にツツジで有名な日輪寺があります。この日輪寺は千年も前に建立されたという県下でも有数の古刹(こさつ)です。南北朝の時代に菊池武時が再興したと伝えられています。このお寺は、ツツジが綺麗なことで有名な他に、赤穂義士の遺髪塔があることでも知られています。また、天正13(1357)年に鋳造したとの銘がある梵鐘が楼門に掛かっています。

日輪寺にあるマキの大木(1982年2月20日「ふるさと熊本の樹木」指定:指定番号47)

あまり知られていないことですが、日輪寺には県下有数のマキの大木があります。日輪寺楼門を入るとすぐ右側にあります。マキの木と言えば、普通、イヌマキ(マキ科)を指すことが多いのですが、このマキはラカンマキという種類で、イヌマキに比べて、より葉が短く、上品な感じがするので、庭木や垣根に用いられることの多い種類です。
このラカンマキは、菊池武時公が、日輪寺を再興する時にお手植えになったとも言われています。樹齢は650年余、根周りは4m、樹高25mもあり、樹勢は今なお盛んです。なお、この槇の近くには、菊池武時の息女「了心素覚尼」の墓があります。

赤穂義士の遺髪

このラカンマキの根元には、応仁・戌辰・明応時代に寄進された五輪の塔や六角塔などがあります。また、「忠臣蔵」で有名な赤穂義士は、藩主の仇討ちを成し遂げた後、幕府の沙汰が決まるまで細川家の家老預かりになったのですが、切腹を仰せつかった「大石良雄(蔵の助)」以下17士の遺髪が納められている遺髪塔があります。

他の巨木

境内には、ラカンマキの他に、クスノキ・エノキ・カシ類等の巨木が多数残って、今もなおその歴史の古さと古刹の風格を保っています。

参考文献

『古木との語らい 山鹿市古木名鑑』 山鹿老人クラブ連合会編集・発行 1997
『熊本・山鹿 日輪寺ガイドブック』 医福山日輪寺禅興国禅寺大仏事務所 

周辺情報

近くには、平山温泉や三岳の権現山、山鹿スポーツセンター、弁慶が穴古墳、竜王山古墳などがあります。

地図

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