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阿蘇野草園(あそやそうえん)高森町

阿蘇野草園のイメージ1
阿蘇野草園のイメージ2
阿蘇野草園のイメージ3
阿蘇野草園のイメージ4

所在地

阿蘇郡高森町高森

利用案内

  • 駐車場:休暇村南阿蘇に100台
  • トイレ:ビジターセンター横にあり

解説

※ 利用可能人数:40人

「阿蘇野草園で阿蘇の野草と友達になろう」

阿蘇野草園とは

阿蘇は古くから知られた植物の宝庫で、森林や草原、湿地、火山荒原、路傍などの多様な環境に1500種を越える植物が生育しています。阿蘇野草園はこれらの多種多様な植物を自然のままの姿で観察することができるようにしたものです。この野草園の特色は、花壇や花畑に特定の植物を育てるのではなく、いろいろの植物がお互い影響しあいながら、それぞれの環境で作り出している阿蘇のさまざまな生態系を観察できることです。

野草園の植物たち

阿蘇の草原は、火山活動や冷涼な気候のほか、牧畜など人々の暮らしと結びついた活動によって維持され、阿蘇以外の地ではほとんどみられないキスミレ、タマボウキ、ヒゴシオン、ツクシフウロ、ヒゴタイなど、九州がおよそ15万年も前の大昔、中国大陸と陸続きであった時代に移動してきた植物(大陸系遺存植物)が今なお数多く残っています。一方森林には、ヤハズアジサイやシコクスミレ、ハガクレツリフネなど、日本で最も古い陸地で分化した日本固有植物が生育しています。野草園では、これらの植物を集めて育てていますが、以前からここに自生していた植物を基礎にして、湿地や長草型草地、短草型草地、雑木林、人工林など野草が生育する環境を作り出し、それぞれの植生を構成する野草を育てています。

湿地周辺の植物

外輪山上の高原には湿地が点在しています。野草園の入り口には湿地が人工的につくられて湿地の植物が育てられています。日本では阿蘇だけに産するヒゴシオンやツクシフウロ、春のリュウキンカやサクラソウ、夏のノハナショウブ、秋のサワギキョウなどが湿地を彩る花の代表です

草原の植物

春に野焼きを行い、秋に刈り干し切りを行う草原を長草型の草地といいます。この草地は春から秋にかけて、ススキを中心とした丈の高い草が繁茂するので多様な草原植物の生育地となっています。アソノコギリソウやユウスゲ、カワラナデシコなどのたくさんの花が咲き誇り、阿蘇だけにしかないヤツシロソウやヒゴタイ、ツクシマツモト、ハナシノブなども見られます。
また、牛が放牧されているところでは、伸びてくる野草を次々と食べるので、丈の低い短草型の草地になります。ここでは、フデリンドウやウメバチソウ、オキナグサなど草丈の低い可憐な野草を見ることができます。

参考文献

「阿蘇野草園ガイドブック」 阿蘇野草園ビジターセンター運営協議会 1997]

周辺情報

近くには、高森温泉館や休暇村、南阿蘇ルナ天文台などがあります。

地図

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