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菊池渓谷 野鳥の森の植物(きくちけいこくやちょうのもりのしょくぶつ)菊池市

菊池渓谷 野鳥の森の植物のイメージ1
菊池渓谷 野鳥の森の植物のイメージ2
菊池渓谷 野鳥の森の植物のイメージ3
菊池渓谷 野鳥の森の植物のイメージ4
菊池渓谷 野鳥の森の植物のイメージ5
菊池渓谷 野鳥の森の植物のイメージ6

所在地

菊池市菊池渓谷

利用案内

  • 駐車場:菊池渓谷駐車場、スカイライン側林道入り口
  • トイレ:菊池渓谷入り口等

解説

菊池渓谷の野鳥の森のルート

菊池渓谷の広河原の上流域が野鳥の森となっています。野鳥の鳴き声と森林の緑や紅葉などがとてもきれいです。野鳥の森の観察小屋から東屋に行くには、倒木などが多く危険ですので、大人の方と一緒に行ったほうが良いです。野鳥の森では、以下に挙げるさまざまな植物を観察することができます。また、観察小屋や東屋でゆっくり野鳥を観察してみても楽しいです。(以下、番号は手書き地図の番号と対応しています。)

【1】【8】 カヤ(イチイ科)

針葉樹。葉は一年中緑色で、高さ25m、直径2mになることもある大きく育つ木です。葉は、光沢があり先のとがった細長い形をしていて枝に向かい合わせにたくさんつきます。5月に花が咲き、翌年の10月に種子が熟します。種子は食用や薬用になり、食用油もとれます。

【3】【17】 イヌシデ(カバノキ科)

この木の幹は、なめらかで独特の白いすじの模様があるのが特徴です。葉の縁は、ギザギザしており雄の花と雌の花の穂ができます。この木は、ステッキやシイタケを植えつける木に使われます。

【4】【6】 ブナの大木(ブナ科) 

落葉樹、秋には葉を落とし、高さ30m、直径1.7mに達することもある大きく育つ木です。樹皮は灰色がかっていてなめらかで割れ目がありません。人間が手を加えず自然のままにしておけば、温帯の森は、ブナの森になります。

【5】 ヤマルリソウ(ムラサキ科)

多年草。4月~5月に薄い青紫色の花が咲きます。(白や薄い赤紫色の花もあります。)根元から生えている葉は、地面に張り付くように広がっています。

【7】 マタタビ(マタタビ科)

6~7月に白い花が咲きます。8~9月に長さ3cmほどの黄緑色(うれるとだいだい色)で先のとがっただ円形の果実をつけます。正常な果実は薬にはなりませんが、ミバエが寄生してでこぼこになった果実は「木天蓼(もくてんりょう)」という生薬になるそうです。旅人が疲れたときに実を食べて、元気になりまた旅を続けたので「またたび」という名前がついたという説があります。

【9】【23】 ケヤキ(ニレ科)

高さ50m、直径2.7mになることもある。山の中に多いが社寺の境内にも普通にある。桃山時代から江戸時代の神社やお寺を建てるときによく使われました。そのほか家具や船、炭などいろいろなことに使われます。ケヤキという名前は「けやけき木」(目立つ木)という意味だそうです。

【10】【12】 モミ(マツ科)

葉は一年中緑色で、高さ45m、直径1.5mになることもある大きな木です。幹は暗い灰色で、うろこ状にはがれます。木箱や彫刻、建築やかんおけに使われたり、紙の材料になる木です。5月に花が咲き、その年に実が熟します。

【11】 コナラ(ブナ科)

雑木林の代表的な木。秋には小型のほっそりとしたドングリがなります。幹は白っぽい灰色で、たてに割れ目ができます。木は薪炭用や、シイタケ栽培に使われます。

【14】【21】 ミズメ(カバノキ科)

この木は、サルメチールのにおいがするのが大きな特徴です。高さは20mぐらいになり、サクラの枝に似ていますが、折るとにおいがするのですぐに区別が付きます。この木は堅く、家具や建築材に使われるそうです。昔は、弓にも使われていたそうです。

【15】 アカシデ(カバノキ科)

山地によく見られる木です。木の表面には、灰色ですがコケが生えやすいです。若い枝には毛がついています。葉の縁には、ギザギザがついています。4月~5月にかけて花が咲きます。花は下のほうに垂れ下がります。この木は、家具やシイタケを栽培するための菌を植え付ける木にされます。

【16】 ヒノキ(ヒノキ科)

日本では、スギについで2番目に多く植林されています。木の皮は縦に裂けてうすくはがれます。葉の裏側にはY字型の白い模様があるのが特徴です。木目が美しく香りがいいので、スギよりも高価な建築材として使われています。

【18】 アカガシ(ブナ科)

山地によく見られる木で、一年中、葉が緑色です。家の周りや神社に植えられることもあります。秋にはドングリがなります。

【19】 アオキ(ガリア科APGⅡ分類体系)

葉は1年中緑色で、高さは1~2mくらいです。3~5月に紫がかった茶色っぽい色の花が咲き、冬から春にきれいな赤い実がたくさんつきます。庭にもよく植えてあります。

【20】 ヤマザクラ(バラ科)

日本原産のもので、山中に生えて昔から最も親しまれている木です。木の高さは25mにもなります。花が咲くころは、山にひと際美しく見えます。

【22】 ヤブニッケイ(クスノキ科)

山地に生える常緑高木です。木の表面は、灰色をしていて葉の表は光沢があり、裏は白色をしています。葉を裂くとニッケイに似たにおいがします。

参考文献

ga吉倉眞監修 熊本生物研究所編 『阿蘇・菊池渓谷の自然』 熊本生物研究所 1991
渡辺一徳 『阿蘇火山の生い立ち』 一ノ宮町 2001
北村四郎・村田源 『原色日本植物図鑑 木本編(2)』 保育社
梅棹 忠夫ほか監修 『大図典 view』  講談社 1984
木原 浩 『樹木の観察図鑑1・2』 偕成社 1994

周辺情報

近くには、菊池神社(宝物殿)、東福寺、武重公墓所、横穴古墳、武光公墓地所等があります。また、ワラビ狩り(4月中旬)、山菜採り(5月上旬)、紅葉狩り(10月下旬~11月上旬)等も楽しめます。

地図

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