森林総合研究所 九州支所(しんりんそうごうけんきゅうじょ)熊本市
所在地
熊本市黒髪4丁目11−16
利用案内
- 駐車場:駐車場数台程度
- トイレ:なし
解説
森林総合研究所から立田山へ
立田自然公園から熊大方面に50mほど行くと、「独立行政法人 森林総合研究所九州支所」があります。
入り口から見渡すと、100mほどの直線道路がのびており、道の両側はメタセコイアの並木になっています。メタセコイアは春から夏にかけて緑の美しい針葉樹ですが、秋には燃えるような赤褐色に紅葉して落葉します。この並木道を進んで坂を上っていくと、研究所の本館の前に出ます。本館の向かい側には樹木園と標本館があります。標本館は土曜日と日曜日に一般公開されており、館内には樹木や植物、昆虫、野生動物などの資料や標本が展示されています。樹木園にはマンサクやユスラウメ、コデマリなど数種類の樹木が植えられていて、花の季節はとてもきれいです。また、しだれ桜が見事な花を咲かせ、散歩やジョギングの人々の目を楽しませます。時にはタヌキやイタチ、野ウサギなどを見ることもあります。 試験地を両側に見ながら直進すると、立田山に上る砂利道に変わります。
このあたりにはクヌギやナラ、シイなどが多く、またフウの木の植林地があって黄葉がきれいです。山頂に向かって杉並木が続いていますが、100mくらい行ったところの分岐を右に曲がって「春の森」の方へ進みます。ここから春の森までの約1Kmの道ではさまざまな樹を見ることができます。キリの大木、椿の森、山茶花、楢、椎、柿、桜等々。やがてうっそうとした山道を抜けると視界が開け、「春の森」に出ます。ここはその名の通り、桜が多く植えられており、その種類もさまざまで、3月下旬から4月初めにかけて花見を楽しむことができます。林の中に分け入って行きますと梅林があり、2月から3月にかけてこれも紅白の美しい花を咲かせます。また、白いモクレンの花も春の始めにはうれしいものです。花の季節は春に限られていますが、夏にはセンダンの大木が涼しげに葉を茂らせ、秋にはたわわに実をつけます。
広場には東屋が用意されているので、ここまで歩いて来てちょっと一休み、というのはいかがでしょうか。(調査:自然・文化調査ボランティア 小泉聡美)
周辺情報
近くの見どころ: 泰勝寺 リデルライト記念館 五高記念館