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球磨川水系のヤマメ(くまがわすいけいのやまめ)水上村

球磨川水系のヤマメのイメージ

所在地

球磨郡水上村江代

利用案内

  • 駐車場:2台程度
  • トイレ:あり

解説

渓流の女王 ヤマメ

「渓流(けいりゅう)の女王」って何!?

ヤマメは、山あいを流れるきれいな川(渓流)に住む魚で、「渓流の女王」とよばれています。では、なぜ「渓流の女王」と呼ばれているのでしょうか。実は、ヤマメにはパーマークと呼ばれる不思議な模様が体の側面にあるのです。しかも、一匹一匹模様が違っているのです。季節によっては、全体がオレンジ色がかっていっそうあざやかになります。また、天然のヤマメのあざやかさは格段に違います。そのあざやかさから「渓流の女王」といわれています。
住んでいる川の特徴は、水温が15度以下でとても冷たくて、水深2m近くでも川底が見えるような透明なところです。
『秘渓のつり』には、ヤマメについて、(1)サケ科でありながら、一生を川で過ごすこと、(2)産卵しても死なないこと、(3)臆病(おくびょう)でありながら食いしん坊であることなどの特徴(とくちょう)が記されています。

昔は

30年ほど前は、市房ダムの上流の方では、体長30cmほどの大型のヤマメが2~3層にも重なって泳いでいるのが見えていて餌を流すと、競って取り合う姿が見られたとか、五木村を流れる川辺川の頭地付近では初秋のころ40cmを超える大きなサクラマスが産卵で遡上(そじょう)するときに網ですくえたときもあったんだそうです。

ヤマメとサクラマスは、同じさかな

ヤマメはサクラマスの陸封(りくふう)型(海に下らず、一生を川で終えるタイプ)です。つまり、ヤマメとサクラマスは同種なのです。一生を川で過ごすか、海で過ごすかの違いだけで、こうも変わるなんて不思議ですね。

生息(せいそく)場所を知ろう

主な場所は球磨郡水上村古屋敷(ふるやしき)付近の球磨川本流、支流、球磨郡五木村頭地(とうじ)から上流の川辺川本流、支流などです。生息場所にはコイ科のタカハヤ(通称アブラメ)もいます。また、五木村の五家荘付近には、イワナも棲(す)んでいます。本来、九州にはイワナはいなかったのですが、誰かの放流により棲みついているようです。

ヤマメを釣ろう 

ヤマメはとっても臆病です。人の姿にヤマメが気づいてしまうと、そのポイントのヤマメは釣れません。だから、低い姿勢で、自分の影を水面に映さない、石などを投げて音をたてない、必要以上に川のなかに入らない、下流から上流へと釣り上がるなどを注意しましょう。

参考文献

『秘渓の釣り』 東京書店

周辺情報

近くには、白水の滝 しゃくなげ園 湯山温泉 あめんぼー館(カヌーができる) 神楽伝習館 などがあります。

地図

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