干潟のテナガダコ(ひがたのてながだこ)荒尾市
所在地
荒尾市荒尾
利用案内
- 駐車場:10台程度
- トイレ:なし
解説
干潟のタコ堀り
テナガダコとは
テナガダコは、北海道から九州に至る日本沿岸全体に生息しています。その名の通り、マダコよりも腕が長く、各地で食用として利用されています。熊本では、このタコのことをアシナガダコやアナダコと呼んだりしています。
タコ掘り(テナガダコの捕り方)
荒尾あたりでは、テナガダコを捕りにいくことを、「タコ掘りに行く」といいます。タコを掘るなんてどういうことだろう?と思うかもしれません。タコの捕り方としてよくテレビなど見るのは、たこ釣り、たこつぼ、底引き網などだと思いますが、有明海沿岸では、テナガダコを、干潟ならではの捕り方をします。このタコは、干潮にU字の穴を掘ってその中に潜んでいます。その穴を見つけ、手づかみで掘り出し捕まえます。タコの穴さえ見つけられれば、特別な漁具を使わず、簡単に捕まえることができます。
実際タコ堀りを体験したいという人は
(1) 時期は3月から5月頃までです。干潮時刻の3時間前くらいから、干潟に入って捕ることができます。
(2)タコを捕る場合は事前に荒尾市漁協(所在地:荒尾市荒尾27 電話0968-62-0023)まで連絡をしてください。学習が目的以外は入漁料が必要です。
参考文献
熊本日日新聞情報センター 『くまもと自然大百科』 熊本日日新聞社 1995
周辺情報
近くには、三井グリーンランドや四ツ山神社などがあり、荒尾梨が有名です。干潟では、ムツゴロウやトビハゼなど干潟の生き物の観察もできます。