水越のゲンジボタル(みずこしのげんじぼたる)御船町
所在地
上益城郡御船町水越
利用案内
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
解説
クリスマスのイルミネーション、水越のホタル
御船町水越地区
国道445線沿い、御船町横野橋を渡りバス道路でもある県道219線を車で15分ほど登ると、水越地区田畑に着きます。集落の中心を水越川が流れる盆地になっています。南北朝末期後征西将軍宮良成親王が一時ここに身を隠されたと伝えられる地で、そのころの遺跡が数多く残っています。水越川は幅3~4メートルほどの小川で田畑から南東の方向に流れ緑川へとつながっています。
水越のホタル
水越地区では、10数年前からゲンジボタルが増え始めたそうです。水越川のそばには水越小学校があり、そこの近くに尾坪橋があります。その橋から下流に500メートルほど下ると山内橋があり、その間を中心にゲンジボタルの乱舞を観る事ができます。地区の公民館長さんお話では、多い日は千匹以上の数に達するときもあるとのことでした。川の片側は田んぼが広がっていますが、対岸は竹林や雑木林が茂っていて、そこがゲンジボタルの光で照らされる様子はまるでクリスマスのイルミネーションのようで、見る人を魅了します。
水越のゲンジボタルに関しては、地域の人が飼育したり、保護したりする人工的な手だてが全くない中での自然発生的なものだということが大きな特徴だといえます。昼間、川の中にはいるとせせらぎの中にゲンジボタルの餌になるカワニナ(地域の人はコヒナと呼ぶ)がたくさん生息しているのを見ることができます。
ゲンジボタルを多く観ることができる日は6月上旬の1週間あまりですが、暖かい曇った天候の日がホタルの数も多いそうです。風が強かったり、事前に大雨が降ったりするとその数も少ないということです。乱舞する時間も限られており夕方8時~9時までの1時間あまりが一番多いそうです。
周辺情報
近くには、山内の薬師堂(平安朝末期の瓦出土)、将軍堂(南北朝時代、四方仏塔)、風神鍾乳洞等があります。