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平川の合志神楽(ひらかわのこうしかぐら)大津町

平川の合志神楽のイメージ

所在地

菊池郡大津町平川

利用案内

  • 駐車場:あり
  • トイレ:あり

解説

伝統を子供たちに受け継ぐ

『最初は、「見にこんね?」と誘われて神楽を見に行っただけでしたが、初めて見に行ったその日に“神楽を舞いたい!”と思ったのです。今のわたしになるまでとても大変でした。まずは、基本を覚えていかなければなりません。やっと一つの舞を覚えたかと思うと、次々に新しい舞を覚えなければならないからです。一年ぐらいかけて四つの舞いを覚えました。でも、先生から今度は「子どもだけでやってみなさい。」と言われたのです。その日から太鼓と横笛に分かれて練習を始めました。練習にいきたくないなあと思った日もたくさんあったけれど、平川の伝統にふれることができ、横笛だって吹けるようになりました。神楽を習ってよかったなあと今では思えるようになりました。今度は、将来、私たちが地域の子どもたちにこの神楽を教えていいきたいなあと思っています。』これは大津町平川地区に伝わる「合志神楽」を習った中学生の感想文です。
平川では、6月16日、10月16日、11月16日に天之神神社で、9月11日、11月15日、12月31日に淀姫神社で神楽が舞われます。演目は「宝剣」「二剣」「二幣」「二弓」「四剣」「神饌歌前歌」「神饌歌」「地鎮」「願至」「剣弓」の10演目が伝えられています。囃子は太鼓1人と笛4人で舞は1人舞から4人舞まであります。戦後中断していたこともありますが、昭和50年に復活し今に至っています。
大津町では、現在、平川以外に、後迫、杉水、矢護川、真木の4カ所で神楽が伝承されています。平川の神楽も含めいずれも昔の郡名をとっていずれも合志神楽と呼ばれます。合志神楽は高千穂神楽の流れを汲むと地元では言われています。
平川地区では、この神楽をいつまでも続けていこうと、小学生や中学生達が合志神楽保存会の皆さんの指導を受け神楽の伝承に取り組んでいます。みなさん、ぜひ見に来てください。

参考文献

大津町史編纂委員会編纂室 『大津町史』 大津町 1988

地図

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