栗崎英男

 栗崎英男は海老原喜之助に師事し、熊日展など数々の公募展で受賞を重ねました。スケッチやペン画は、踊るような自由闊達な線が特色です。油彩画は、外遊先スペインの空気をよくうつしています。

栗崎英男《松合の風景C》1993

作者略歴

1928年 熊本県宇土郡不知火町にうまれる
1943年 不知火尋常高等小学校を卒業
         満州へ渡り、関東軍司令部に勤務
         新京商業学校を卒業
1945年 終戦を迎えるも、シベリアへ抑留される
1948年 復員
1949年 熊本県庁に勤務(広報課・県立図書館・県立美術館など)
         第1回全国広報功労賞
1951年 海老原美術研究所に学ぶ
1952年~県美展・熊日総合美術展・西日本美術展等に出品
1963年 第18回熊日総合美術展 熊本県知事賞
1965年 西日本秀作美術展 招待出品
1971年 美術研修のため、フランス・スペイン・ポルトガルを外遊
1977年~公募展への出品から、個展中心の作品発表へ変化
         画集『わが城下町』を出版
1980年 県の委託により、ブラジル県民会館への寄贈画「城の秋(油彩)」を制作
1981年 トルストイ三部作『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』の全挿絵を担当
                          (東海大出版会・北御門二郎訳)
    『おいでおいで』(国土社・松谷みよこ作)の装丁・挿画を担当
    『絵本風土記』(岩崎書店)の装丁・挿画を担当
1987年 県庁を退職
         アトリエ4Bを開設
1990年 スペイン・ポルトガルへ取材旅行
2001年 栗崎英男展(不知火美術館)
2020年 死去(92歳)

 

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